「ご本人から施設に入居したい」と訴えがある稀なご相談

ご主人が他界されてから少し精神的に不安定になられた為、病院にご入院中のお母様のご相談で、長男夫婦とお会いしました。

担当のケアマネジャーと、病院の担当ソーシャルワーカーからのご紹介でした。

 

鳩のつえでこれまでお受けしたご相談は「本人は施設入居に納得していない」ケースが圧倒的に多いのですが、今回は「本人から施設に入りたい」と訴えがあり、ご家族の方が少し戸惑いを感じられているようでした。

 

お家で一緒に過ごすことは可能でしたが、ご家族の心配はお食事の事でした。ご家族が用意したものも食べないことも多く、食にこだわりが強い為、このままでは体に差しつかえるのではないかとのご不安がありました。

また1ヶ月ほどのご入院を経て一度家に帰られた際に、「病院に戻りたい」と言われたほど、病院のように人の中で過ごす環境の方に慣れご本人のお気持ちも安定されたようでした。

 

6箇所ほどご家族と施設見学をしました。

また、ご本人にも見せて納得した先に進めたいとのご家族の希望もあり、ご本人を連れての再見学もされました。

 

最終的に施設を選ばれた決め手は、アンケートの④にあるように、施設見学の際に入居者の方達が本人に話しかけてきてくれて、ご本人が安心感を感じられたという事でした。

ご家族もお母様にどの施設が合うかと悩まれて施設見学を重ねましたが、ご本人が納得して希望された施設が見つかり良かったと思います。

 

入居してすぐ仲の良いお友達が出来て、一緒に手芸活動をされたり、比較的早く施設に馴染まれたご様子で安心しました。

 

相談員 土屋綾子

 

 

ページ上部へ戻る