親の介護をしている自分自身が７０代となり、自分に何かあったら、他の家族に介護をお願いすることは難しいのではないだろうか。

常に認知症のある母を気にかけての生活をいつまで続けていけるだろうか。

お会いした時、娘様がそんな思いを打ち明けてくださいました。

同じような悩みを抱えている方は多くいらっしゃると思います。

ご本人は、「老人ホームなんていかないよ、なんでもやれていて困っていることはない」と仰っているとのこと。

最初は、主介護者の長女様も施設入居を悩まれていましたが、次女様が心配して後押しされたこともあり、少しずつ合うところを探していこうというお気持ちに。

・いろいろと見学をしてみたい

・デイサービスとかは好まない

・自分のペースで過ごせるような所が良い

・一人で部屋に籠らないようにしてほしい

当初、協調性がないし、グループホームのようなところは無理じゃないかしらとのお考えでしたが、見学して、入居者の方々の様子を見ていくうちにイメージも変わってきたとのこと。

今では、グループホームで、職員や入居者の方によく話しかけられて、周りに気を配られたり、アンケート⑤にあるように、いろいろお手伝いをされたり、マイペースながらも忙しく過ごされています。

体もしっかり動かしていらっしゃることもあり、ご飯も毎回完食されているとのこと。ご入居までに、待機もあって半年近くお待ちいただきましたが、お母様がお元気なうちにお引っ越しもできて良かったと思います。

相談員　土屋綾子