【公式】静岡老人ホーム相談所 鳩のつえ

セミナー

2025/11/11
全国介護付ホーム協会からのご依頼でセミナーの実施しました

ご家族の本音と外国人スタッフとの共生をテーマに講演しました

先日、県内の介護付有料老人ホーム連絡会様よりご依頼をいただき、施設職員向けセミナーの講師を務めさせていただきました。テーマは、
「介護施設に入居する家族の本音〜入居の決め手と入居後の声〜」
そしてもうひとつが、「外国人介護スタッフと共生・共存するために〜代用から定着までの実践事例〜」という二部構成で、約1時間にわたってお話、そして質疑応答の時間を1時間いただきました。


【ご家族の「本音」は、私たちの働き方に直結している】

第1部では、実際に鳩のつえで集計したアンケートデータをもとに、「入居の決め手」や「入居後の満足・不満の声」を分析し、皆様と共有しました。

施設を選んだ理由・選ばなかった理由は、施設にはなかなか入ってこない情報です。私たちのような中立的な立場だからこそお客様は本音を言ってくれます。その本音に触れることが今後の活動に活かせると思います。

その他にもパンフレットやAIについてなどさまざまな情報交換をしました。


【外国人スタッフは“補助”ではなく、“共に育つ仲間”へ】

後半の第2部では、外国人介護スタッフの受け入れと定着に関する実例をご紹介しました。

「人手が足りないから」ではなく、「チームの一員として共に育ち、活躍できる存在としてどう迎え入れるか」が、これからの施設運営のカギとなります。

アンケートでは、入国前の不安として「言葉」「文化」「生活環境」「地震や犯罪」などが挙がる一方で、入国後の満足には「職場の人が親切だった」「笑顔で迎えてくれた」など、“人間関係”が非常に大きな役割を果たしていることが明らかでした。

さらに重要なのが、日本人職員の理解と関わりの姿勢です。
「説明が早くてわからなかった」「スタッフが怒っているように感じた」という声は、指導の仕方や表現の違いによって、知らず知らずにストレスを与えてしまっている現実を映し出していました。


これからの施設は、「人を育て、人に選ばれる場所」へ

今回のセミナーを通じて、私自身も多くの学びがありました。
施設がご家族や地域に選ばれるためには、職員一人ひとりの対応力や言葉づかい、姿勢がとても大切です。そしてその職員たちが、安心して働き、成長できる環境があること。これは外国人スタッフに限らず、すべてのスタッフに共通するテーマです。

“施設のブランディング”とは、特別な広告ではなく、日々の現場の積み重ねそのものだと改めて感じました。

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