
アンケート

担当のケアマネジャーからのご紹介
2ヶ月前に入居したA施設から退去して、一人暮らしの家に戻ってしまった。
95歳のお父様のご相談。
ご自身で納得して施設に入られたはずだが、なぜか「娘やケアマネが勝手に施設を決めた」と怒って出てきてしまったという。
まず、ご本人とお電話でお話をさせてもらうも、少し理解力に不安を覚えたので、ご家族から再度ご本人にお電話をしてもらったところ、鳩のつえからは電話は来ていないと回答されたとのこと。
ご家族のお話では認知症があるとのこと。
本人とのやり取りだけではお話を進めることが難しいと判断。
ご自宅に訪問し、本人とご家族と話し合い。B、C2カ所施設の絞り込み。
A施設の何が嫌だったのか娘様から聞いてもらっても、はっきりした回答はない。以前に娘様に、「老人扱いされて嫌だった」とか、「場所が自宅から遠い」などと伝えたこともあったようなので、比較的教育体制などもしっかりされていて、職員の方に丁寧に対応してもらえるような先を提案。
家族が遠方なので、見学時に同行は難しいとのことでしたので、鳩のつえがご本人のお迎えにあがりましたが、ご自宅から車に乗るまでも、お支えしながらやっとという感じで、これではお一人暮らしも大変だろうと実感。ケアマネジャーも施設で待ち合わせして、一緒に見学の席に同席してくださいました。
B、Cの見学が終わって帰りの車でご本人とお話しをしましたが、最初に見学した先のB施設のことをすでに忘れかけている様子。不安を感じながらも何とか無事にご自宅にお送りして見学を終えました。
数日後、娘様より電話があり、本人と電話で話をしたら、よく分からなかったと言っている、もう一度同じ先に本人を連れて行ってほしいとのこと。
ケアマネジャーにも同席してもらい、きちんと施設にもお時間をとって対応していただいたことをお伝えして、ご家族が来て一緒にご本人と見学をされるなら良いが、またご本人だけをお連れして見学を重ねていくことは難しいと思うと伝える。
1ヶ月後、娘様が何とか都合をつけてくださり、見学に一緒にご同行。満床でしたが、B施設の空き待ちで予約をすることに。
10日後にケアマネジャーから連絡があり、ご本人はB施設の申し込みをしたことも忘れているので、以前退去したA施設に戻ろうと思うと言っているとご連絡。
色々ありながらも何とか在宅生活を続けて2ヶ月ほど待つも、まだB施設から順番がまわってこなかったので、ケアマネジャーより追加で施設見学をしたいと依頼がありました。
2カ所施設を追加提案させていただき、D施設にケアマネジャーとご本人で施設見学に行かれました。
D施設は空きがあり、早めにお話を進められそうとのことで、そちらにご入居を決めてきたとご報告をもらいました。
アンケート⑤からは施設の対応の至らない点に対し、正直にコメントをいただいています。
ご家族としては今度は本人に決めてもらって、A施設の繰り返しにならない様にとの思いがアンケート④の回答に繋がっていると思います。
ご本人のお気持ちも大事ながら、ご自身で施設を決めていくのは難しい方がほとんど、今回のお客さまと同じ様な悩みを抱えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
アンケートのご協力有難うございました。
相談員 土屋綾子