認知症のお母様。急がずじっくりと見学を重ねて決めていきたい

□■□ 土屋相談員よりひとこと □■□

ご家族と初めてお会いしたのは去年の夏でした。

ご家族と同居しているお母様。少し将来に不安が出始めている状況でした。例えば、デイサービスが無い日も玄関で迎えを待っていたり、夏に冬物を着るようになったり、今までご自身で出来ていた事が少しずつ難しくなってきていたのです。

家族はお仕事の為、日中お母様をお一人にする心配もありましたが、急いで施設を探したいという事ではなく、見学を重ねてご本人に合うところをしっかりと決めて行きたいとの事でした。

①ご自宅から面会など行きやすいエリア
②ご本人の性格からこじんまりと少人数の施設は合わない
③閉じこもりにならないように、関わりを持ってもらえる施設
④トイレ付き個室で明るい施設
⑤運営母体がしっかりしているところ。実績のあるところ
⑥医療的なサポート体制もしっかりしているところ

秋口から見学を重ねられました。比較する事で中身や過ごし方などこんなに違うのですね、とても参考になったとのこと。
施設の他の入居者の様子や、施設長のお考えなどを伺い一番納得された施設を予約することに。

そして冬、①にあるようにご家族の介護負担が徐々に増えてきた為、介護度の見直しをされました。施設も混み合い、希望の先はまだ順番が来ない状況。鳩のつえからケアマネにもご相談し、ご家族の負担も増えていることを考え、再度追加で施設見学をすることをお勧めさせてもらいました。

そして、コロナで大変な状況を迎えた春。ようやく施設入居に至りました。逆にこのような大変な時期だからこそ、デイに出かけたりお家に一人で留守をさせるよりもご家族も安心してもらえたかもしれません。面会制限があり不自由をお掛けしていますが、ご本人は意外と早く施設に慣れて来られているようです。

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