認知症対応に強い施設にご入居。入居後は夜間職員がついて歩き、ご本人のペースに合わせて見守りすることで落ち着きました

ご主人の相談に、奥様とお子様達が相談に見えられました。

認知症の進行に伴い、奥様の顔が別人に、時には男性に見えてしまうことがあるよう。家で一緒にいると、突然ご主人から「そろそろ帰った方がいい」と言われ、その度に玄関まで見送りに出られる為、奥様はその度に仕方なく家から出ることに。

徐々に怒りっぽくなったり、手が出そうになることもあり、奥様へのご負担も大きくなってきていました。このままでは奥様の方が体調を崩されてしまうことを子供達は心配され施設探しを始められました。

・認知症が進行しても対応が可能な先
・最後までいられる先
・ご自宅近く
・金銭的な事も考えながら、将来は特養を希望

面談初日は、家族で今一度話し合いをしますと一旦資料など持ち帰りとなりました。

同時にショートステイの利用を始められ様子を見られていましたが、やはり日々のご様子から心配は変わらない為、施設見学を希望したいと連絡がありました。

グループホームと介護付き有料を比較し今回は介護付き有料老人ホームに希望を出されました。

入居後、ご主人は奥様を探される様子があったり、夜間も職員について歩いたり、しばらくは落ちつかないご様子ではありましたが、不思議と家族が面会に行ったり一緒に外出しても、帰り際はあっさりと施設のお部屋に戻られ、特にご家族を追う様なご様子は無くなったのです。

「それはそれで母としては寂しい感じもしているようですが、自分の事をしっかり考えられる様になったので、母の体調もよくなってきています」と娘様より嬉しいご報告もいただきました。

施設によっては、認知症の進行に伴い対応しきれなく退去を余儀なくされる場合もあります。周りにどの様な入居者様がいるか、これまでの実績、どのような状況まで対応可能かなど、見学時に色々と聞いて確認していくことが大切です。

相談員 土屋綾子

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