ご夫婦時期をずらしてご入居。奥様と施設の判断により離れたお部屋を選択

アンケート①にあるように、ご夫婦2人暮らしだったが、お二人とも認知症と診断を受け、徐々に自分たちだけで生活を送っていくのが難しくなってきていたもの。

「思えば4年くらい前から様子は少しおかしかったけど、本人たちが病院に行った結果何でも無かったと聞いていたのでそれを信じていて」とご家族。後にその時点で脳に萎縮ありと診断が出ていた事が分かったのですが、すでに色々な問題が出てきて、関わっていくご家族の生活も一変していくのです。

ご主人は車の運転をしていましたが、昨今高齢者の車による事故が騒がれている中、ご家族としても運転を継続させることは危険と判断。免許は返納をきっかけに大騒ぎをして警察を呼ぶ騒ぎに。
また、毎日同じお店に行き、同じものを買って自分だけ食事を摂る生活。

奥様は足が悪く歩行が徐々に困難に。家からあまり出なくなり、出来ない事も増えてきました。そんな奥様の行動にご主人がイライラして怒ったり、ご夫婦の関係性も良くない方向に。

ご家族からのご希望は
・トイレ付き個室
・施設から出てデイとか通えるところ
・大人数で集まるとかではなく、比較的こじんまりしているところ
・ご夫婦で入居可能な施設

鳩のつえに相談に来られる前に、2箇所施設を見学されたとのこと。ニーズを伺い、施設を数カ所絞り込み。
その後4箇所の施設を見学されました。

ご夫婦で同時ではなく、奥様から入居されました。奥様は入居後早めに施設に馴染まれ、他の方とも問題なく過ごせて、本人もご主人との距離が少し出来た事で気持ちも楽になった様子でした。
追いかけてご主人もご入居となりましたが、奥様の希望と施設の判断から、奥様からは少し離れたお部屋を借りられました。少し離れて職員の方が間に入ってくださることで保たれる関係性もあるようです。

⑤に回答いただいたように、まだ施設は面会制限を設けているところが多いのが実情ですが、少しずつ緩和されつつあるため、施設に確認していただけたら、ご本人に実際にお会いできる機会を作っていただけるかと思います。

相談員 土屋綾子

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