認知症が進行し声を荒げたり遠くに行ってしまったり…

□■□ 土屋相談員よりひとこと □■□

①にあるように、認知症の奥様の行動に対してご主人様が注意をしても思うようにいかず、結果声を荒げてしまうというお互いにとってストレスを感じる生活になってしまっていました。

認知症は進行していましたが、ご本人は農業をやっていたので、畑に出なくてはという思いは強くあったようで、1日何度も出たり入ったりしたり、時には遠くまで行ってしまうことも。

ケアマネジャー同席のもとご面談をして、一緒に合う施設を考え、見学先の絞り込みをしていくことに。
ご本人の普段の様子を良く知るケアマネジャーのアドバイスもあり、
まだまだお元気なご本人が見守りの中自分の好きな事を継続出来たらとのことでしたので、グループホームをご提案させていただき見学していきました。

入居後、何度か施設にお邪魔してご様子を伺っていますが、施設の庭には職員と一緒に植えた野菜が青々と育っています。

職員「○◯さんは、僕たちの農業の先生だよね」
ご本人「へえ、これ私が植えたっけ、忘れちゃったよ。もう少し大きく育ったら支柱立てしなきゃね。冬にはお餅もつかなきゃいけないし、忙しいよ」

施設の中では元気にフロアを歩き、職員からの頼まれたことを一生懸命にやっているお姿も。⑤にあるように、そんなご本人の様子をみてご家族も安心されたようなので、今回のご家族の決断はお互いにとって良かったのではないかなと思うのです。

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