住み慣れた自宅から施設へ。本人の気持ちを尊重し納得のいく施設選びを

□■□ 諏訪部相談員よりひとこと □■□

介護施設に勤めている親戚の方の紹介で、鳩のつえを知って相談に来てくださいました。

ご本人様は独身だったため、ずっと兄弟夫婦と同居して来ました。
高齢になり脳梗塞を起こされて、体調面に不安が多くなり、今まで出来ていたこと(食事の支度や一人で入浴)などが難しくなってきたり・・・
ご兄弟との同居でギクシャクすることが増えてきてしまいました。
ご本人様も、ホームへ入居するべきだとわかってはいますが、今は住み慣れた家で自由気ままな生活・・・ホームに入居して集団生活になるのは嫌だ、と。
なかなか踏ん切りがつかず、保留の状態が続きました。

ですが、ご兄弟や姪御さんは無理に入居を勧めることはせずに、ご本人の納得のいくまで待ってから入居して欲しいと、辛抱強くご本人様の気持ちに折り合いがつくのを待ちました。
老人ホームというと、どうしても「老人扱いされて自由がなくなるんじゃないか」そんなご不安もあったようです。
入居を決めていたホームは、「サービス付き高齢者向け住宅」でした。
ホームに入居したからといって、自由が奪われるわけではない。今の生活をそのまま持ち込んで過ごせて、お食事は自分で用意しなくても出てくるんだよ。
何度も口頭で説明し、体験入居もしていただきました。

その甲斐あってか、2ヶ月後にはご本人様の気持ちも落ち着き、納得して入居していただくことができました。
今では「食事の支度をしなくて済むし、お風呂も安心して入れる。」部屋でも自由に過ごしているよ。と笑顔を見せて下さいました。
心配していたご兄弟や姪御さんが、ご本人様の気持ちや考えも尊重して「無理やり施設に入れたくはない」という想いが、円満な入居とその後のご本人様の納得できるホームでの生活に繋がったのだと実感しております。

いつまでも皆様仲良く、お元気にお過ごし下さい。ありがとうございました。

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