「物盗られ妄想」父の施設探し

認知症で見られる症状として、大事なものを盗まれたと訴える「物盗られ妄想」があります。

今回の相談者様はその症状が顕著にあらわれたケースでした。

ご本人を知るためにも、生活していた環境を確認にご自宅に伺わせてもらい驚きました。

これでは欲しい物が見つからずに不安に感じただろうなと。

家中に物が整理できないまま溢れて足の踏み場も無いほど。冷蔵庫やタンスにもマジックで大きく本人の名前が書かれていたり、「物を持っていかないで下さい」とあちこちに貼り紙がはってあったり。

早速、病院のソーシャルワーカーと看護師と家族とご本人に集まって頂き、それぞれの立場から意見を頂戴して施設を一緒に絞り込んでいきました。

ご家族と施設見学し、④にもあるように、スタッフの手厚さや、職員の対応など気に入られ、ここなら安心してお願い出来ると入居を決められました。

入居後、ご本人にお会いしに行ってきました。私のことも覚えていてくださり、手を握ってここにきて良かったと喜ばれていました。施設のお風呂が温泉なので肌もすべすべになってきたのよ、と笑顔が見られ、私も思わず笑ってしまいました。

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